小さい頃から出来る金銭教育とは?

硬貨

こどもの金銭教育の必要性

物質の溢れる現代のこどもたちは、望むものが簡単に手に入る環境に置かれています。
おいしそうなお菓子が棚に並ぶコンビニは町中の至る所にあり、週末に家族でショッピングモールに出掛ければ、人気のキャラクターのグッズやゲームや雑貨などがところ狭しと並んでいます。

少子化の影響から、お祖父ちゃん、お祖母ちゃんにおねだりすればすぐに欲しいものが手に入る等、物質的に我慢する気持ちが教えにくい環境です。
しかし、こどもも成長して大人となれば、収入の中で生きていくことになりますので、大人になっても我慢する力を持てていないと本人はそれこそ借金地獄に落ちていくことになりかねません。
おカネを管理する力は欲求を管理する能力でもあり、この力は幼少期につくられますので、物を大事に永く使う気持ちや無駄遣いをせず金銭バランスを取る感覚を習得させることは、自立に向けた大きな役割です。

金銭感覚を習得させる具体的方法

1.定額制でお小遣いを与える
必要以上にお小遣いを与えず、お小遣いの使い方を管理できるようにして使い方を見守りましょう。
計画的に使うことを教え、計画的であれば使い道はこどもに任せて、言いたいことがあっても出来るだけ、我慢します。
無くなったからと言って追加で与えたりしなければ、計画的にお小遣いを使わないと後々困窮してしまうことを学習できるはずです。
大人に成長してから大きな金額で失敗しないよう、こどもの内から収入の範囲内で使うことを習得しておくことが重要です。

2.お小遣い帳を付ける
不足が生じた際にその原因を突き止め、次に生かすためにはお小遣い帳を付けることが有効な手段です。
残高が多少合わなくて構いませんが、厳密さよりも、多少の額が不明確でもお小遣いの管理の癖をつけることが大事なのです。
親は、時々、こどものお小遣い帳をチェックして、足りなくなりそうになったらこういう支出を無くしたらどうかな?と一緒に考えるのもいいでしょう。

3.お小遣いを分けて管理させる方法
例えば、お小遣いを財布や貯金箱、缶等の3つに分けてコントロールすると使途別に管理する概念が出来て有効です。
1つはお菓子や漫画本など日常のお小遣いで好きなものを買うお金、2つ目に文房具など学習に関連する必要なものを買うお金、最後にゲームソフトや好きなぬいぐるみ等、貯めてチョット高いモノを買うお金です。
どういう風にすれば欲しいものが買えるのかを考える癖をつけるのに有効です。
また、欲しいものの価格を調べたり、月々の計画を立てるきっかけになり、買い物時に、よく考慮して買えるようになります。
注意しなくてはいけないことは、手に入れたいものを買うために、必要な文房具などを買わないことがないよう、当初認識を共有しなくてはいけないことです。