虐待・体罰

大人の手

絶対にあってはいけないこと

一生懸命子供に向き合って仕事をしても、自分が思ったように理解してもらえないことにもどかしさを感じる方も多いです。
子供と接する仕事では優しさを持って指導をしなければいけませんが、どうしても言うことを聞いてくれない時にはつい手が出てしまったというケースも少なくありません。
子供と関わる仕事を行う様々な児童福祉施設をはじめとした職場では、虐待や体罰が発生して大きな問題になったことがあります。

参考:児童養護施設 「筑波愛児園」

本来であれば子供の健全な育成を目指して適切なお世話をするのが仕事のはずですが、「実は虐待や体罰行為を日常的に行っていた」と問題が発覚してから世間に公表されるケースも珍しくありません。
決して全ての児童福祉施設で行われているものではありませんが、「しつけの一環だ」として手を上げてしまう行為を正当化する職員が存在して、日常的に子供達に何らかの暴力行為を続けている施設も存在しているようです。

a0027_002856暴力だけでなく、暴言で子供達を精神的に追い詰めるケースもあるという残念な結果も報告されています。
大きな事件はニュースに取り上げられて世間にも表面化しますが、世間には知らされていない虐待や体罰の事例はたくさんあるのではないかと推測されます。

子供を守る立場で仕事に従事している人が、自ら虐待や体罰を行ってしまうのは絶対に許されないことです。
どんなに子供が言うことを聞かなくても手を上げて暴力で従わせようとするのは絶対に間違っていることです。
カッとなって手が出そうになった時には、深呼吸をして冷静になって下さい。
きちんと感情のコントロールができない方は、子供と接する仕事には不向きです。

落ち着いて行動を

虐待・体罰としつけは全く別物で、子供のためにしつけをしたいのなら真剣に話しをするように心がけて下さい。
どんなに小さな子供でも、真剣に目を見て話しをすると理解してくれるものです。
毅然とした態度で叱るのは、虐待や体罰にはなりません。
手を上げて体でわからせようとするのは、虐待や体罰になることを肝に命じて下さい。

保護者から預かっている子供の中には保護者から虐待や体罰を受けた経験がある子が存在している可能性があります。
自分が信頼しているはずの保護者から虐待された記憶は深く心を傷つけているかもしれません。
助けを求める存在の職員からも暴力を振るわれると増々心を閉ざしてしまいかねません。
子供との信頼関係をしっかり築くことができなければ仕事を続けられない状態にもなりかねないことを覚えておきましょう。