子供の生活習慣について

満月

深刻化する子供の生活習慣の乱れ

文部科学省の調査によると、ここ30年間の調査で肥満体型とされる子供の数は2~3倍にもふくらんでしまっているということです。
特に深刻なのは9~17歳までの男子で、10人に1人は肥満体型になってしまっているというデータが出されています。

他の年代や女の子でも全体的な傾向は同じで、数十年前と比較して摂取カロリー量が飛躍的に増えたことにより子供全体の体格が体重の増加という形ではっきり現れるようになりました。

男子に比べて女子はダイエット情報の蔓延により若干体重の増加にストップがかかっているようですが、逆に同級生などに「デブ」などと悪口をいわれたことをきっかけに極端に食事をおさえてしまいそれが虚弱体質につながってしまう例も見られています。

しかし全体的には子供世代における肥満は重大な問題であり、食生活の改善だけでなく生活習慣そのものからしっかり改善していかなければいけません。
子供の肥満の原因としては「食事内容の変化」だけでなく「夜型の生活習慣」や「不規則な食事時間」ということが挙げられます。

夜型の生活が肥満の隠れた原因

大人においても重大なメタボリックシンドロームですが、子供の時期に起るというのはかなり深刻です。
というのも子供は大人に比べてかなり全身の基礎代謝力が高く、日常生活における運動量も自然と高くなっていくのが通常であるからです。

大人になってからのメタボリックシンドロームでは、若い時期の食事と同じ内容を中年期以降の代謝が落ちてからも続けてしまうことにより消費しきれなかったエネルギーが脂肪となっていくことによって起るものです。

しかし代謝量が十分に高い子供でメタボリックシンドロームが起るということは、今後迎える青年期や中年期の健康状態に大きな影響を与えてくるものと考えられ非常に危険です。

なぜ代謝量の高いはずの子供で肥満が起るについてその大きな原因として考えられるのが夜型の生活習慣です。
昔は子供は9時には寝るものとされていたものですが、今では夜中に帰ってくる親を待っていつまでも起きていたり、ゲームや塾通いで夜中近くまで活動しているのが普通という子供も多くなっています。

夜更かし生活は当然朝の睡眠不足を招くことになり、それが生活習慣や食のリズムを崩すことにもつながっていきます。
離乳食を食べるころから夜中10時~11時に食べるような習慣をつけているとその後朝起きられない生活スタイルを招いたり、朝ごはんを食べずに出かけるようにもなっていってしまいます。

乳幼児期にこそしっかり睡眠をとるという習慣づけが大事になるので、保護者の方はしっかり管理をしていってもらいたいところです。

子供の肥満を招く食事内容

一般的には子供の食事として3食きちんと時間を決めて食べている分にはそうそう肥満ということは起こらないものです。
問題は不規則な時間にカロリーの高いものを食べるということが当たり前に行われてしまっているということです。

子供の場合三食に加えてお腹が空く3時のおやつも大切なエネルギー源になりますが、例えば家でゲームをしながらダラダラとポテトチップスなどをつまみつづけていたり、喉が乾くとすぐに清涼飲料水やスポーツドリンクなどをがぶ飲みしているということがあるとたちまちカロリー超過の状態が起こってしまいます。

間食を全くしないようにするというのは子供にとってはつらいところだとは思いますので、適度に食べ物で栄養補給をするのは間違いではありません。
一番よいのはスポーツなど体を動かすことを頻繁に行い、だらだら食べるということがないようにしていくということです。