小学校教諭の苦労とやりがい

学校

想像以上に大変なもの


小学校教諭はたくさんの子供達に正しい教育を行う大切な仕事を担いますが、一般の人にはわかりにくい苦労を感じる一方で、それ以上にやりがいを感じられることも多いです。
子供と関わる仕事を目指している方は特に、小学校教諭とは一体どんな苦労とやりがいを感じるものなのか知って頂きたいものです。

子供と親を相手にしなければいけない

小学校教諭は子供達に勉強を教えるのが主な仕事ですが、実際には勉強だけを教えるものではありません。
子供同士のいざこざが発生した時や、PTA同士の揉め事が発生するなど直接授業とは関係のない問題であっても小学校が関連している内容については先生が間に入って話を納める場合が多いです。

特に保護者との信頼関係をうまく築けないと些細な事でもクレームが入り、学校まで怒鳴りこんでくるモンスターペアレントとも呼ばれる存在の保護者に対してどんな対応をするべきか困るケースもあります。
あまりに気苦労が絶えないため、体調を崩してしまうケースも少なくありません。

体育や図工、家庭科などの授業は専任の先生が担当する場合もありますが、担任の先生が受け持つ場合が多いです。
様々な教科を子供達にわかりやすく教えるにはどうしたら良いものかと悩む方も多いです。
教鞭をとってみるとわかりますが、子供達が勉強に取り組み意識は一人ひとり全く違います。

全ての教科に対して一生懸命取り組もうとする子もいれば、嫌いな教科には全く興味を示さずにボーっとして過ごしている子、体育だけは得意で張り切る子など様々です。
同じように指導しているつもりでも、きちんと理解できずに躓いている子と早く先へ進みたい子が混在して、これからどうやって指導するべきなのか迷う場合もあります。

それでもやっぱり教師で良かった!

小学校教諭は何かと忙しく、苦労が絶えない仕事であることは間違いありませんが、それ以上にやりがいを感じることもたくさんあります。
小学校で過ごす6年間は子供達にとって心も体も大きく成長する時期です。
入学した頃はとても小さかった子供達も、卒業を迎える頃には体だけでなく心も大きく成長してくれた様子を改めて認識した時に、素晴らしい仕事をしていると実感する方が多いです。

担任を受け持っていると特に感慨深く、子供達が感謝の気持ちを伝えてくれると感極まって号泣する先生も多いものです。
中には反抗期を迎えてなかなか言うことを聞いてくれずに生意気な事ばかり言っていた生徒が、小学校を卒業する時に「先生が担任になってくれて本当に良かった」と言ってくれた時は嬉しくて涙が止まらなかったと言う先生もいます。
子供の成長を肌で感じられるのが一番やりがいを感じる時です。