発達障害について

掛け算九九

対応が難しい、発達障害の子供について

みなさんは「アスペルガー障害」という障害について見聞きしたことがあるでしょうか。
アスペルガー障害とは、知的障害のない自閉症のこと。
健常児と同じように会話ができて、見た目はまったく障害があるなんて思えないのに、なんだか「あれ?」と思うことがある子供…そういう子は、もしかしたらアスペルガー障害かもしれません。
他にも、ちょっとだけ落ち着きがなくて、衝動的に行動してしまう子っていませんか?
もしかしたら、その子はADHDという障害があるのかもしれません。
このように、「他の子と見分けがつかないんだけれど、苦手なことがあったり「あれ?」と思うようなことをしてしまったりする、そういう発達障害の子が増えています。
発達障害は、知的障害がある子もいればない子もいて、どういった症状になやまされているのかについても人それぞれです。
知的障害がある場合は「言葉が遅い」などの理由から発達障害がすぐに解ることが多いですが、そうでない場合は見分けが難しく、症状が薄い場合は学童期に入ってはじめて「障害だ」と気づくことも珍しくありません。
そんな発達障害の子供について、お話します。

一人一人、対応しなければならない問題が異なる発達障害

まず、発達障害の難しさは「一人一人抱えている問題が異なること、そのこどもによって対応を変えていかなくてはならないこと」です。
発達障害はその子供によって症状がまったく異なり、同じ診断名がついていても症状が同じとは限りません。また、それだけでなく苦手なこともそれぞれ異なりますので、そういったことも踏まえて「その子供に合った最善の対応」をしていく必要があります。
子供によって対応を変えていくというのは、決して簡単なことではありません。
しかし、発達障害児の現場ではそのような対応が必要不可欠になっているということですね。

今は「情緒支援学級」がある

以前は「養護学級」としてひとまとめにされていましたが、今は「情緒支援学級」として、発達障害の子どもはこちらで学ぶことができるようになっています。
情緒支援学級では、発達障害児にたいして必要なサポートを行い、子供立ちが健全に正しく生きていくことができるような手伝いをします。
情緒支援学級だからこそできる教育があり、だからこそ多くの子供たちが情緒支援学級に通い、健やかな成長を得ることができるようになっています。
このような支援学級の存在が、もっともっと広がって行くといいですね。