小さい時が肝心の食事マナー

おにぎり

体で修得するのがポイント

こどもの食事のマナーに関しては、食べ物で遊びだす、食事中じっとせずウロウロし始める、箸の使い方をどう覚えさせるかなどママの悩みは尽きません。
食事のマナーは頭で覚えるというよりも、体に染みついた習慣の要素が大きいことから、成長してから急にマナーを変更することは困難ですので、こどもの時期からきちんとしつけが必要です。

外食する機会などでは、基本的なマナーを習得していないと、そのときだけお行儀良くさせることは不可能です。
その結果、無理にお行儀良くさせようと大きな声で叱ったり、こどもが大声で泣きだしたりわめいたりと大騒ぎとなり、家族や子どもが恥をかくことに繋がり、楽しく寛いで食事をするどころではありません。

食べ物を手づかみで口に運ぶ場合の対応

一才くらいの子供は、食事をしようとする意欲は旺盛にあるにもかかわらず、スプーンやフォークの使い方を習得できずに、食べ散らかし、途中から食べ物を手掴みして口に運び出します。
この時期は、まだ食事のマナーに重点を置く時期ではありませんので、こどもが食事を嫌いにならないように、指導はしてもあまり叱らず、粘り強く見守ることに重点を置きます。

おにぎりやサンドイッチなど、手掴みでも構わないメニューを取り混ぜながら、少しずつスプーンやフォークの使い方を教えて、こどもが使用を嫌がらないように抵抗を無くす程度でかまいません。
3才以降の年令になれば手掴みでの食事は少しずつなくなりますので、後片付けは手間ですが手掴みも一つのステップと捉えて、神経質になりすぎないようにすることが大切です。

お箸やスプーンやフォーク、箸で食べ物をポロポロこぼす場合の対応

食べ物をポロポロこぼすときは、親がスプーンを使って口に運んであげるのではなく、こどもの後ろに回りスプーンなどを持つ手に手を添えて、食べるのを手伝う方法で食べ方を体で覚えさせるようにします。
箸の持ち方は一度間違って覚えてしまうと修正に時間がかかります。
箸が上手く使えずにポロポロこぼしてしまうケースでは、親が正しい箸の使い方を正面に座ったり、横に並んで座ったりして、手の動きや指のおき方を教えてあげ、上手に挟めたら褒めてあげることもポイントです。

食事中にじっとせずウロウロしながら食べる場合の対応法

じっと席について食べず、ウロウロ歩き回ったり遊びだしたりして落ち着いて食べてくれないケースもあります。
外食時にこんなことが始まれば、周囲の客に迷惑をかけ、店内を忙しく歩き回るスタッフとぶつかる等、危険でもありますので厳しい躾が必要です。
食事を始める前に「食べている間はじっとして食べ終わるまでは座っていようね」と言い聞かせ、座って食べる癖をつけておきましょう。
それでも効果がない場合は、食事を下げてしまうなど、食事中は動き回らないことの重要性を認識させましょう。