時間より質を大切にする

子どものために時間を取りたいと思って負担になるようではいけない

子どもは親の愛情を必要としますので、親はできるだけ子どものために時間を使ってやりたいと思うものです。
しかし、現実問題として働いていると仕事や家事などに一日のうちの大半の時間を取られてしまって、子どものために取れる時間が少なくなってしまいます。
自分の中で、もっとも子どもために時間を作らないというジレンマができてしまい、精神的にもきつくなってしまうことがあります。

しかし、働いている以上、これ以上時間は取れないという限界があることを素直に認めて、無理をしないということは自分にとっても子どもにとっても大事です。
無理に時間を作ろうとすると、家事がおろそかになってしまったり、子どもの身支度や送迎などを無理に急がせてしまうようになり、イライラが募ってしまうことが多くなるからです。
それよりも、取れる時間には限度があるということを認識して、その時間をより有効に活用しようと工夫する方がよっぽど優れているのです。

子どもを笑顔にするための時間とする

確かに、子どもにとってはたくさん親と一緒に時間を過ごせた方が良いのですが、たとえ少ない時間であっても、その時間が楽しく幸せになれるようなものであれば満足感は強くなります。
そのため、子どもと一緒にいられる時間を、できるだけ子どもを笑顔にできる時間とするように努力してみることが大事です。
そのためにも、単に一緒にいるのではなく、子どもの話を面と向かってじっくりと聴いてあげる、子どもが楽しいと思う遊びを一緒にしてあげるなどの配慮ができます。

時間を取るということだけに気を奪われるのではなく、子どもが笑顔になれる回数がどれだけあるかということを考えるようにしましょう。
時間の長さではなく子どもの笑顔の回数という基準で子どもと一緒に過ごすようにすると、より親としての努力がしやすくなりますし、子どもも楽しい毎日を過ごせるようになります。

どんな時も大事に活用する

また、今まで特に注意していなかった時間を、子どもの笑顔のために活用してみることも重要です。
たとえば、保育園の送迎の時などは、単に一緒に歩いていただけだったかもしれません。
しかし、その時間をかけっこをしたり、ちょっとしたゲームをしながら帰ったりするように工夫することで、同じ時間をもっと有意義なものとすることができます。

さらに、料理などの家事をする時も、できるところがあれば子どもに手伝ってもらい、楽しく家事を一緒にできるようにしてみるというのも一つの工夫です。
子どもは親と一緒に何かをするというのをとても喜びますので、多少家事の効率が悪くなるとしても、より楽しい時間を過ごせます。