作業療法士とは

様々な障害を作業プログラムを通じて助ける作業療法士

作業療法士は、主にそれぞれの患者さんや児童に合わせて作業プログラムを作り、それをしてもらうことで何らかの問題や障害を克服していくという仕事をする人たちです。
作業療法士自らが児童や障害者に何かをするというよりも、子ども自らが作業をして、それによって訓練を受けるという形になります。

たとえば身体障害を患っている人に、その障害がある部位を動かすような作業、たとえば折り紙を折る、工作をする、特定の運動をしてもらうように促し、その行為によって障害を克服できるように助けるのです。
また、何らかの心理的もしくは精神的な問題があって片付けができない人の場合、遊びを通して物をしまったりきれいに見えるように整えるという作業内容を考えて実行してもらうことによって、その問題を解決するように支援できます。

学歴が必要となる国家資格

作業療法士の活躍の場はかなり広く、様々な身体的、精神的な問題を抱える人をサポートする職場に就くことができます。
全体的に見て多いのは、リハビリテーション病院や障害者や高齢者をケアする介護施設となっていて、特に身体機能に障害がある人のリハビリをしています。
しかし、作業療法士のスキルは精神的な障害を抱える人にも役立てられますので、精神病院やアルコール依存症や薬物依存などの治療センターでも活躍しています。

さらに、子どもたちが抱える問題に取り組んでいる作業療法士もいて、身体的な面でのサポート、そして精神的な障害をケアするためにも働いています。
児童向けと一般向けのプログラムは異なりますので、児童関連施設で働く作業療法士はより専門的なスキルが必要となります。

この作業療法士という資格は国家資格で、国家試験を受けるのに学歴が必要です。
指定された養成課程がある大学や短大で単位を取っていることや、養成課程を持つ専門学校を卒業していることなどが受験条件となります。
それだけ専門性が高い資格ですので、子どものためにもめいっぱいスキルを活用できることになります。

子どもに発達障害がある時作業療法士のケアを受けられることも

子どもに発達障害があると分かった時、親としてはできるだけのことをしてあげたいと思うはずです。
病院での治療というよりは、子どものケアをするためのいろいろなプログラムがありますので、それを活用するのがメインとなります。

その中には、作業療法士によるケアもあります。
どこに問題があるかの分析をした後、それぞれの子どもに合う作業プログラムを作り、それを楽しく実行できるように助けてくれます。
大きな助けとなりますので、作業療法士のケアを受けられるところを探してみると良いでしょう。