児童福祉司

子ども

子供を守る存在

児童福祉司は児童福祉法に基づいて児童相談所で子供に関する相談を受けて的確なアドバイスを行う仕事を担います。
子育てに関して悩みを抱えている保護者に対しても援助を行う場合があり、大きな問題に発展する可能性が高い親が子供に虐待を与えていると判断される場合は速やかに子供を保護する役割もあります。

児童福祉司の仕事内容

現代は子供を取り巻く環境が良くないケースがたくさんあります。
本来であれば子供は平等に育つ権利がありますが、家庭環境によっては劣悪な状態で育てられている子供も多いです。
特に大きな問題になる子供への虐待については、児童福祉司が率先して異変を察知して速やかに子供を保護する仕事を担う必要があります。

幼い子供が虐待を受けて命を落とすという痛ましいニュースが時折流れていますが、きちんと児童相談所が対応してくれていれば最悪の事態は避けられたというケースも少なくありません。
残念な結果になった場合は児童福祉司としての社会的責任は非常に重くなるため、どんなに小さなことでも決して見逃さずに早めに対応しなければいけません。

児童相談所では随時子育てに関する相談を受け入れていますが、子供の数がどんどん減っているにも関わらず相談件数は増加傾向にあります。
子供が不幸になる事態は絶対に避けることを目標にして、担当する地域では全ての子供や保護者に対して適切な対応を実施する必要があります。

児童福祉司に向いている人

子供や大人から相談を受ける場合が多いため、どんな相手でも親身に対応できるコミュニケーションスキルは必須です。
相談内容に関わらず、瞬時に的確なアドバイスを行う必要があります。

それぞれの家庭で事情が違うため一概には言えませんが、何らかの問題を抱えていることにすら気が付かずに子育てがうまくいかないと訴える方も多いです。
いかなる状況でも親身に対応できるように広い心で相談に乗る姿勢が大切です。

児童福祉司になる方法

子供が健全に育つために必要なサポートを行う仕事を担当する児童福祉司は、各都道府県や政令指定都市に存在している児童相談所に職員として配属されます。
児童福祉司は任用資格なので、いくつかの条件の中から該当するものがなければいけません。

医師や社会福祉士の有資格者や、社会福祉主事として2年以上児童福祉施設などで相談を受けて的確なアドバイスをした実務経験がある方、児童福祉司や児童福祉施設の職員を養成する施設や学校を卒業して、所定の講習会に参加して課程を修了した方などが該当します。
任用資格を得ても地方公務員試験に合格しなければ実際に児童相談所に配属されません。