母子指導員・少年指導員

自転車に乗っている子ども

母子家庭をサポートするお仕事、少年指導員

皆さんは「母子生活支援施設」をご存知でしょうか?
これは、何かの理由があって配偶者と離婚をすることができない母と子、また配偶者がいない母子が入ることができる施設のことを言います。
今は働く女性がとても多くなりましたが、それでも母親が一人で働き、子供を育てていくということは大変なことですよね。それまで働いていた人ならともかく、働いたことがない人であればまずは「仕事を探して、慣れる」というところからはじめなければなりません。
また、いくら母子で頑張りたいと思ってもお金がなければアパートやマンションを借りることはできませんので、夫の暴力などに悩まされている場合は「自立できない」ということになりかねません。
しかし、だからといっていつまでも暴力にさらされた生活をすることは、母親にとっても子どもにとってもよくありませんよね。
そこで、母子生活支援施設が母子を保護し、子供が18歳になるまで生活の支援を行うのです。
母親と子供が社会の中で生きていくためのサポートをし、最終的には自立を促すという取り組みになりますので、この支援を頼って自立を手に入れる母親と子供はたくさんいるようです。

もともとは「母子寮」だった

実は、母子生活支援施設はもともとは「母子寮」と呼ばれていました。
しかし、この「母子寮」と呼ばれていた時代は「母子の保護」というだけだったのに対し、現在ん母子生活支援施設では「保護とともに、自立のための支援を行う」と目的が増えています。
これは、より多くの母子を救うために多くの人が寄り添った結果なのではないでしょうか。
現在は、母子生活支援施設という名称の施設となり、多くの母子指導員・少年指導員が働いています。

母子指導員・少年指導員は何をするの?

では、その中で母子指導員・少年指導員はどんな仕事をするのでしょうか。
まず、母子指導員・少年指導員は「母子に寄り添い、子供に寄り添う仕事である」ということ。
母子生活支援施設に入所する人と言うのは、やはりいろいろな事情を抱えていることが珍しくありません。
なので、そういった母と子の心に寄り添い、ふたたび社会の中で自立して生活していくことができるような支援をしていきます。
少年指導員の場合は、子供が健全な心を持って成長することができるような手助けも行います。
本当に、きめ細かい対応が必要になりますので、そういったことが苦にならない人にチャレンジをしてみてほしいお仕事ですね。