子供の格差問題

子供の足

デリケートな問題

子供と関わる仕事をしていると感じることが多いのが子供の格差問題です。


日本は世界各国と比べると豊かな国の部類に入ります。
一億総中流と呼ばれるほど「我が家は中流家庭だ」と考えている家庭が多いのが特徴的です。
実際に年収を比較してみると、年収300万円台の方が最も多い一方で年収1000万円以上の高額所得を得ている方も存在しています。
子供の保護者によって収入の格差が生じているため、子供達の間でもいつの間にか格差を感じることが多くなるものです。
例えば大学受験を迎える高校生の子供に対して、どんなに学力が高くても学費を捻出することができないので国公立しか行かせられない、大学進学の費用すら用意できないので進学を諦めさせるなどの状況になる家庭もあります。
お金の面で子供に肩身の狭い思いをさせたくないとして必死に働いている両親がいる一方で、子供の勉強のことはどうでも良いと遊び呆けている両親もいるものです。
両親が一生懸命頑張ってくれる姿を見ながら育った子供は、その努力に報いるためも頑張ってくれるものです。
子供関連の仕事をしている方も子供達に金銭的な格差を感じさせないようにしっかりサポートしなければいけません。

現代特有の貧しさとは

どんなにお金に余裕がある家庭でも、心の貧しさを感じている子供も増えています。
欲しいと思ったおもちゃやゲームを簡単に与えられ、我慢をすることを知らずに育ってしまったため、大人になってからも社会人として馴染めずに仕事ができない人が増えています。
定職に就かずにブラブラしながら過ごし、年金をもらうような年代になった両親にお金の無心をしながら暮らしている人も珍しくありません。
「子供とは友達のような関係でいたい」と子供が悪いことをしても一切叱らずに育ててしまい、しっかり躾ができないまま成長する子供も増えています。
心の貧しさを抱えた子供達は何らかの問題行動を起こす可能性が高いため、家庭でしっかり教育されていないようであれば、子供と関わる仕事を担う人がしっかり躾を行うべきです。
子供に携わる仕事をする方の使命は、子供の健全な育成をサポートすることです。
様々な職種がありますが、どんな仕事内容であっても悪いことをした子供に対して毅然とした態度で接する必要があります。
頭ごなしに叱るのではなく、愛のある叱り方をしてください。
「あなたのことを心から思って叱っている」という気持ちが伝われば子供の心にもしっかり届き、心を開いてくれるようになるものです。